【日本代表選手紹介】IFSCクライミング世界選手権ソウル2025

Photo : © Lena Drapella/IFSC
9月22日から28日まで韓国のソウルで行われる「IFSCクライミング世界選手権ソウル2025」に派遣する日本代表選手が決定しました。ボルダー代表の合宿中に行った安井博志ヘッドコーチへのインタビューとあわせて、各選手を紹介します。
インタビュー|安井博志ヘッドコーチ
――世界選手権が直前に迫り、代表メンバーも決まりました。大会に向けた意気込みや戦略などを教えてください。
「今シーズンの最重要大会となります。シーズンの総まとめの大会として金メダルを含む複数メダルを獲得したいと思います。またソウルと日本は近いので時差調整の必要がありません。直前まで国内で調整をして、試合だけしに行くというスケジュールで向かいます。予選から準決勝まで日にちが空く場合に、帰国して再調整することを希望している選手もいます。このような異なった戦略で国際競技大会を戦うのも今大会の面白いところかと」
――リードW杯の最終戦を終えてから1カ月が経たないうちに世界選手権を迎えます。リードで出場する選手たちのコンディションはいかがでしょうか。
「最終戦のコペル大会でも今シーズン好調の安楽(宙斗)、吉田(智音)、鈴木(音生)は安定して大会をこなしていました。他にも強い選手が揃っています。試合の中でうまくコンディションを整えてくれればと思っています」
――ボルダーの代表選手たちについてはいかがでしょうか。現在合宿を実施中です。
「6月にシーズンが終わっているため、試合勘を取り戻したいということで8月、9月に強化合宿を実施しました。特に男子は全体的にとてもレベルが高いので誰が勝ってもおかしくないと思います。優勝は簡単ではありませんが、金メダルを目指すのみです」
――スピードについてはいかがでしょうか。
「今シーズンは大政(涼)、藤野(柊斗)、小屋松がたくさんワールドカップに出て経験を積んでいます。この他にも安川(潤)など参加選手全員に期待したいです。特に大政は今シーズンのワールドカップランキング3位ということで、世界トップレベルの選手に成長しました。このように少しずつですが、スピードでも日本チームは強豪国に見られるようになってきています。しっかりと気持ち的に負けない状態であれば、中国などの強豪国と対等に戦えると思います。ぜひ、ご期待ください」
【日本代表選手一覧】
ボルダー
男子
女子
リード
男子
女子
スピード
男子
女子
写真:JMSCA/アフロ