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「JMSCA クライミング体験キャンプ in 西条 supported by 日新火災」を開催 サポートする日新火災の思いとは

インタビュー公開日: 2025-01-22
「JMSCA クライミング体験キャンプ in 西条 supported by 日新火災」を開催 サポートする日新火災の思いとは

Photos : JMSCA

2024年12月7日、JMSCAが石鎚クライミングパークSAIJOにて開催した「JMSCA クライミング体験キャンプ in 西条 supported by 日新火災」で、日新火災海上保険株式会社(以下、日新火災)に所属する4選手が地元の小学生たちを指導しました。同イベントを協賛した日新火災の広報担当者に、体験キャンプやクライミング業界をサポートする思いなどを伺いました。

(取材・文/篠 幸彦 編集/CLIMBERS編集部)

イベントレポート

「JMSCA クライミング体験キャンプ in 西条 supported by 日新火災」が開催された会場は、ジャパンカップなども行われた愛媛県西条市に位置する石鎚クライミングパークSAIJO。今回は同県に住む小学3〜6年生の約60人を対象に、午前の部2回、午後の部1回の計3回にわたってクライミング体験会を実施しました。

講師として参加した(左から)原田海選手、楢﨑明智選手、菊地咲希選手、中村真緒選手
イベントの様子

クライミングを初めて体験する子どもたちが多い中、指導にあたったのは原田海、楢﨑明智、菊地咲希、中村真緒の4選手。登り方の基礎や体の使い方などを熱心に教えると、子どもたちも夢中になって登りながら徐々に上達していく様子が見られました。子どもたちは課題の完登を通して、達成感とともにクライミングの魅力を体験してくれました。

登り方やルールを教える中村選手
ピースする子どもと喜ぶ楢﨑選手

日新火災担当者インタビュー

――まずは協賛されたイベントを終えた感想から教えてください。

「今回の体験キャンプはもともと8月に実施される予定でしたが、台風の影響で延期となってしまったので、無事に実施できてホッとしています。子どもたちが純粋に楽しんでいる姿を目にして、協賛活動をしてきてよかったという実感が湧きました。クライミングの裾野がどんどん広がっているんだなと、この取り組みの意義を感じることもできました」

――日新火災さんはこれまでもJMSCAの体験会を協賛されています。どのようなきっかけがありましたか?

「はじめて協賛したのは2022年に盛岡で行われた体験会でした。それよりも前に当時の社長と原田選手が『何か、スポーツクライミングの裾野を広げることをしたい』と話したことがきっかけです。当時の思いが引き継がれ、全国にあるクライミング施設で継続的に開催されていることは、裾野を広げるという意味で非常に有意義だと思いますし、地域貢献にも寄与していると考えています。私たちとしてもそのような体験会に協賛を続けることができて非常にうれしく思っています」

子どもたちに指導する原田選手
――イベントには日新火災に所属する原田海選手、楢﨑明智選手、菊地咲希選手、中村真緒選手の4人が参加しました。彼らと子どもたちとの交流をどのように見ていましたか?

「はじめは不安そうだったり、登るのを怖がったりする子どもたちもいたんです。でも選手たちがすごく優しく丁寧に教えてくれたことで、徐々にリラックスしてどんどん自分から登るようになっていきました。最後のほうは次々と新しい課題をクリアしたいという気持ちが芽生えたのか、とても積極的に登って楽しんでいる様子が印象的でした」

イベント中はたくさんの笑顔が見られた
――選手たちの様子はいかがでしたか?

「原田選手はいつも落ち着いた雰囲気ですが、子どもたちと楽しそうにリラックスしてコミュニケーションを取っていました。菊地選手はシャイなところもありますが、子どもたちと同じ目線で話しているのが印象的でした。楢﨑選手は明るいムードメーカーといった感じでしたね」

子どもたちと同じ目線に立って話す様子が印象的だったという菊地選手
楢﨑選手は持ち前の明るいキャラクターでイベントを盛り上げた
――中村選手は日新火災さんの社員として働いていますよね。

「普段から他の社員とメールのやり取りをしているくらい、勤務する姿が馴染んでいます。彼女はポスターに載っているので、ちょっとした有名人なんですよ(笑)。職場の仲間が世界で戦う姿を目の当たりにすることで、社員にとってクライミングが身近なものになっています。気さくなキャラクターも相まって、クライミングと社員をつなぐパイプ役のような存在になっています」

日新火災に勤務する中村選手はクライミングと同社をつなぐ橋渡し役としても欠かせない存在となっている
――体験会や選手への支援だけでなく、ジャパンカップやジャパンツアーといった大会にも協賛されています。あらためてスポーツクライミングをサポートする企業として、どのような思いをお持ちでしょうか?

「本業以外で社内に一体感が持てることを何かできないかと模索した結果、特定のスポーツやアスリートを継続的に支援することができれば、社員全員で一つの競技や選手を支援しているという一体感が生まれると考えました。スポーツ支援について検討する中で、スポーツクライミングの『あともう一手、上を目指す』という選手の姿に感銘を受け、私たちの『さらに高みを目指していく』という思いとの重なりを感じました。これからもっと世の中に広がっていくであろうスポーツクライミングのその過程をしっかりと支援してきたいと思っています」

――社内で実際にクライミングを応援する機会や認知度も上がっているのではないでしょうか?

「間違いなく上がっています。大会会場へ応援に行く機会も増えました。地方で体験会を開く際は、その地域の支店に選手が訪れる機会もあって、社員はすごく喜んでいます。今では社内だけでなく、取引している代理店さんから観戦の問い合わせを頂くほどです。大阪の支店にはクライミング部がありますし、クライミングを応援しているから入社したという社員もいるんですよ。新入社員の研修にクライミングを取り入れるなど、コミュニケーションツールとしてもクライミングを活用しています」

――今後のスポーツクライミングに期待することはありますか?

「裾野が広がっていくという意味で、都心部での大会の開催がさらに増えていくとうれしいなと思います。2025年のジャパンカップからポイント制が導入され、ルールをよりわかりやすくしていこうという流れがある中で、今までよりも多くの人が観戦に訪れるようになれば、裾野はもっと拡大していくと思います。私たちとしても体験会などを通じて、今後もサポートさせていただきたいと思っています」

2025競技会一覧

  • ボルダージャパンカップ2025(BJC2025)
  • スピードジャパンカップ2025(SJC2025)第5回スピードユース日本選手権多久大会(SYC2025)