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【ボルダー日本代表一覧】 まもなくW杯開幕 世界屈指の選手層を誇るチームジャパンが2025年の国際大会に挑む

国際大会公開日: 2025-04-15
【ボルダー日本代表一覧】 まもなくW杯開幕 世界屈指の選手層を誇るチームジャパンが2025年の国際大会に挑む

Photo : © Slobodan Miskovic/IFSC

ボルダー種目のクライミングワールドカップシリーズが4月18日に中国で開幕します。JMSCAは2月、2025年の国際大会派遣選手を発表しました。安井博志ヘッドコーチのコメントとあわせてボルダー日本代表選手一覧を紹介します。

(取材・文/CLIMBERS編集部)

ワールドカップで国別ランキング1位に10年間立ち続けているボルダー日本代表チーム。2025年の国際競技大会派遣選手は、以下の参考基準をもとに選出されました。

ボルダー日本代表選手 選考基準

優先順 日本代表選手区分及び選考基準 選出予定人数 / 備考
1 パリオリンピック大会参加選手 各選手1種目のみ選出(強化委員会にて種目を指定)
2 2024年世界ランキング10位以内の選手(2025年1月1日時点) 優先順は世界ランキング順に準じる
3 IFSCクライミング世界選手権ソウル2025 参加内定選手 優先順は世界選手権、アジア選手権の結果の順とする
4 国内選考大会(BJC2025)の上位選手 優先順1、2、3を除く男女各8名

代表選手は以下の通りです。最も優先度の高いパリオリンピック大会参加選手として男子は楢﨑智亜選手、女子は野中生萌選手が強化委員会により選出されました。また、パリオリンピックの男子ボルダー&リード銀メダリスト・安楽宙斗選手、女子ボルダー&リード4位・森秋彩選手もメンバー入りしました。

【ボルダー】2025年スポーツクライミング国際大会派遣選手

男子

優先順 氏名 ふりがな 所属
1-1楢﨑 智亜ならさき ともあ無所属
2-1安楽 宙斗あんらく そらとJSOL
2-2楢﨑 明智ならさき めいち日新火災
2-3天笠 颯太あまがさ そうた東洋染工
4-1藤脇 祐二ふじわき ゆうじ大阪府山岳連盟
4-2杉本 怜すぎもと れい北海道山岳・スポーツクライミング連盟
4-3杉本 侑翼すぎもと ゆうすけ近畿大学工業高等専門学校
4-4山口 賢人やまぐち けんと大阪府山岳連盟
4-5佐野 大輝さの だいきDボル・大器グループ
4-6土肥 圭太どひ けいた鹿児島県山岳・スポーツクライミング連盟
4-7川又 玲瑛かわまた れいB-PUMP
4-8通谷 律かよたに りつ佐賀県山岳・スポーツクライミング連盟

女子

優先順 氏名 ふりがな 所属
1-1野中 生萌のなか みほう無所属
2-1中村 真緒なかむら まお日新火災
2-2松藤 藍夢まつふじ あのん日本大学
4-1関川 愛音せきかわ めろでぃ八戸学院光星高等学校
4-2伊藤 ふたばいとう ふたばデンソー岩手
4-3葛生 真白くずう ましろ栃木県山岳・スポーツクライミング連盟
4-4村越 佳歩むらこし かほ茨城県山岳連盟
4-5森 秋彩もり あい茨城県山岳連盟
4-6山 真奈実やま まなみ三重県山岳・スポーツクライミング連盟
4-7末澤 結衣すえざわ ゆい香川県山岳・スポーツクライミング連盟
4-8石井 未来いしい みく滋賀県山岳連盟
※2025年4月1日以降、所属が変わる可能性があります

ボルダー日本代表選手の決定を受けて、安井博志日本代表ヘッドコーチに話を伺いました。

――2025年のボルダー日本代表が決定しました。

「ベテランから若手まで、いいメンバーが揃いました。(2月に行われた選考大会の)ボルダージャパンカップ(以下BJC)は非常に白熱した試合でした。そこを勝ち抜いた選手たちですので実力者が集まったと思っていますし、ここに至らなかった選手も非常にレベルが高いと確認できました。今回のBJCは特にフィジカル面が要求されるような決勝だったように感じています。今の世界の潮流を考えると、特に女子の課題はフィジカル寄りになってきています。世界と同じ流れで日本代表選手を選考できた点にも満足しています。体づくりは時間がかかる側面がありますし、フィジカルが強ければテクニックの幅も広がりますので、そういった意味でもBJC上位の選手たち、もちろんその他の選手も含めて、あらためて期待できると思っています」

――サプライズだった選手はいますか?

「男子は杉本侑翼です。彼は非常にフィジカルが強いです。指の力もすごく強い選手だということは知っていたのですが、様々な課題に対応できる器用さの面でも成長した印象を受けています。彼は過去、スピードにも取り組んでいましたし、ユース世界選手権のリードで優勝した経験もあります。そしてBJCでの決勝進出と、“幅広いタイプの課題に対応できる選手が多くのポイントを取る”という新ルールの傾向に対して、もしかしたら安楽と同様にフィットしてきている選手なのではないか?とも感じます」

――女子でサプライズだった選手は?

「葛生真白、村越佳歩です。ユースで実力を発揮している2人がシニアの国際大会でも活躍できるのか注視したいですね。またBJCで2位に入った若手の関川愛音は、昨年のボルダーシーズンが終わってからトレーニングの方向性に悩んだようですが、パーソナルコーチと動作分析をして改良してきた結果が実ったと見ています。もともと器用でしたが、そこにパワーとメンタルも向上して非常に実力を上げてきています」

――最後に、このメンバーで臨む2025年のボルダー国際大会に向けた思いを教えてください。

「戦えるチームだと思います。誰が決勝に残って、誰が表彰台に立つのか読めないような、そんなワクワクしたシーズンを迎えられると思います。引き続き頑張っていきますので、ファンや関係者の皆さまと共に今シーズンの日本代表選手たちの活躍を期待したいと思います。ご支援のほどよろしくお願いいたします」

2025競技会一覧

  • 第13回リードユース日本選手権多久大会(LYC2025)
  • リードジャパンカップ2025(LJC2025)
  • スピードジャパンカップ2025(SJC2025)第5回スピードユース日本選手権多久大会(SYC2025)
  • ボルダージャパンカップ2025(BJC2025)