【リード日本代表一覧】さらなる高みへ 幅広い世代が揃った2025年のチームジャパン

Photo : © Jan Virt/IFSC
リード種目のクライミングワールドカップシリーズが4月25日に中国で開幕。JMSCAは3月、2025年の国際大会派遣選手を発表しました。安井博志ヘッドコーチのコメントとあわせてリード日本代表選手一覧を紹介します。
リードの日本代表チームは、ワールドカップで3年連続国別ランキング1位、世界ランキング10位以内に男子6人、女子2人が入るなどボルダーに劣らない活躍を見せています。2025年の国際競技大会派遣選手は、以下の参考基準をもとに選出されました。
リード日本代表選手 選考基準
優先順 | 日本代表選手区分及び選考基準 | 選出予定人数 / 備考 |
---|---|---|
1 | パリオリンピック大会参加選手 | 各選手1種目のみ選出(強化委員会にて種目を指定) |
2 | 2024年世界ランキング10位以内の選手(2025年1月1日時点) | 優先順は世界ランキング順に準じる |
3 | IFSCクライミング世界選手権ソウル2025 参加内定選手 | 優先順は世界選手権、アジア選手権の結果の順とする |
4 | 国内選考大会(LJC2025)の上位選手 | 優先順1、2、3を除く男女各8名 |
代表選手は以下の通りです。最も優先度の高いパリオリンピック参加選手として男子は安楽宙斗選手、女子は森秋彩選手が強化委員会により選出されました。また、東京、パリと2大会連続でオリンピックに出場した楢﨑智亜選手、野中生萌選手も国内選考大会であるリードジャパンカップ(LJC)の成績によりメンバー入りを果たしました。
【リード】2025年スポーツクライミング国際大会派遣選手
男子
優先順 | 氏名 | ふりがな | 所属 |
---|---|---|---|
1-1 | 安楽 宙斗 | あんらく そらと | JSOL |
2-1 | 小俣 史温 | おまた しおん | 日本体育大学 |
2-2 | 村下 善乙 | むらした ぜんと | 法政大学 |
2-3 | 吉田 智音 | よしだ さとね | 摂南大学 |
2-4 | 本間 大晴 | ほんま たいせい | ⼩原⻭⾞⼯業 |
2-5 | 田中 修太 | たなか しゅうた | 新潟県山岳協会 |
4-1 | 鈴木 音生 | すずき ねお | 静岡県⼭岳・スポーツクライミング連盟 |
4-2 | 清水 裕登 | しみず ひろと | 愛媛県⼭岳・スポーツクライミング連盟 |
4-3 | 樋口 純裕 | ひぐち まさひろ | 佐賀県⼭岳・スポーツクライミング連盟 |
4-4 | 百合草 碧皇 | ゆりくさ あお/td> | 日新火災 |
4-5 | 楢﨑 智亜 | ならさき ともあ | 無所属 |
4-6 | 長森 晴 | ながもり はれる/td> | N高等学校 |
4-7 | 今泉 結太 | いまいずみ ゆうた/td> | 茨城県山岳連盟 |
4-8 | 藤脇 祐二 | ふじわき ゆうじ/td> | 大阪府山岳連盟 |
女子
優先順 | 氏名 | ふりがな | 所属 |
---|---|---|---|
1-1 | 森 秋彩 | もり あい | 茨城県山岳連盟 |
2-1 | 小武 芽生 | こたけ めい | エスエスケイフーズ |
3-2 | 谷井 菜月 | たにい なつき | 奈良県山岳連盟 |
4-1 | 小田 菜摘 | おだ なつみ | 大阪府山岳連盟 |
4-2 | 葛生 真白 | くずう ましろ | 栃木県山岳・スポーツクライミング連盟 |
4-3 | 野中 生萌 | のなか みほう | 無所属 |
4-4 | 中川 瑠 | なかがわ りゅう | 日本大学 |
4-5 | 平野 夏海 | ひらの なつみ | 日本体育大学 |
4-6 | 小林 舞 | こばやし まい | 摂南大学 |
4-7 | 麦島 心花 | むぎしま こはな | 中部⼤学春⽇丘⾼等学校 |
4-8 | 小倉 紗奈 | おぐら さな | 同志社大学 |
リード日本代表選手の決定を受けて、安井博志日本代表ヘッドコーチに話を伺いました。
――リード日本代表が決まりました。選出された選手たちの印象を教えてください。
「強さに定評のある選手がしっかり残ってきたこと、特にボルダーを得意とする楢﨑智亜と野中生萌がリードの代表にも入ったのはさすがだなと思いました。私はリードとボルダーそれぞれに取り組むことでプラスになることがたくさんあると考えています。彼らはボルダーのみならずリードでも代表チームを引っ張れる存在です。総合力の高い選手が日本代表チームにいることが望ましいですし、そういった姿をこれからも見せてほしいですね」
――楢崎選手、野中選手に続く若手の存在をどう見ていますか?
「安楽宙斗や森秋彩は世界トップクラスの実力を持っています。さらにユース年代から長森晴、葛生真白、小林舞、麦島心花、小倉紗奈が上がってきたことは非常にうれしいですね。特に女子は世界で表彰台に上がることが簡単ではなくなってきています。若手の台頭が楽しみです。男女ともに幅広い世代、豊富な経験値を持つチームができました。全員で切磋琢磨しながら高め合っていきたいと思います」
――リード日本代表としての今シーズンの目標を教えてください。
「男子は昨シーズンの世界ランキングでトップ10に入る選手が前年に続いて多くいましたが、さまざまなルートに対応し、安定して表彰台に立てるような選手を増やしていきたいです。女子は森秋彩に続く選手を育てていかなければなりません」