ワールドゲームズ、ユースアジア選手権、アジアカップ 8月に日本代表が3つの国際大会へ出場予定
公開日: 2025-08-13

Photo:©Daniel Gajda/IFSC
写真は前回のワールドゲームズ(2022年バーミングハム大会)
IFSCクライミングユース世界選手権(フィンランド・ヘルシンキ)が8月3日に7日間の日程が終了。9月にはIFSC世界選手権(韓国)で開催予定だが、8月もスポーツクライミングの日本代表選手が出場する国際大会が3つ予定されています。各大会の概要と出場予定選手を紹介します。
(取材・文/CLIMBERS編集部)
第12回ワールドゲームズ
日程:8月7~17日(スポーツクライミングの競技日程は8月14~16日予定)※現地時間
開催地:中国・成都
種目:スピード
開催地:中国・成都
種目:スピード
国際ワールドゲームズ協会が主催するワールドゲームズは、4年に一度開催される国際的な総合競技大会で、オリンピックで開催されない競技を中心に行われます。アジアでの開催は3度目となる2025年大会は8月7日から17日まで中国・成都で開催され、34競技60種目におよそ100の国・地域から数千人のアスリートが集うとされています。
今回のワールドゲームズでスポーツクライミングは高さ15mの壁を登り、速さを競うスピード種目のみが行われ、個人種目とチームリレー種目が実施される予定です。日本からは国内トップクラスの実力を持つ男女4人ずつ合計8人の選手が出場予定で、競技日程は8月14~16日(現地時間)です。
【日本代表 出場予定選手】
[男子スピード]
大政 涼(おおまさ りょう)/ダイキアクシス
田渕 幹規(たぶち もとのり)/上宮高等学校
藤野 柊斗(ふじの しゅうと)/東洋大学
安川 潤(やすかわ じゅん)/早稲田大学
[女子スピード]
河上 史佳(かわかみ ふみか)/鳥取県山岳・スポーツクライミング連盟
小屋松 恋(こやまつ れん)/横浜隼人高等学校
竹内 亜衣(たけうち あい)/筑波大学
※左から氏名、ふりがな、所属先
IFSCクライミングユースアジア選手権(貴陽)2025
日程:8月20~24日 ※現地時間
開催地:中国・貴陽
種目:ボルダー、リード、スピード
開催地:中国・貴陽
種目:ボルダー、リード、スピード
IFSCクライミングユースアジア選手権は毎年開催されるユース年代におけるアジア圏の国際大会です。ユース日本代表選手にとっては国際経験を積むことができる貴重な大会です。
今大会の日本代表選手には、昨年のユースアジア選手権優勝選手、今年の第11回ボルダーユース日本選手権倉吉大会および第13回リードユース日本選手権多久大会で上位に入った選手が選ばれました。その数は男子20人、女子19人の総勢39人に上ります。 インド・ジャムシェードプルで行われた昨年大会で日本は金・銀・銅のメダルをそれぞれ8個、計24個も獲得しました。今大会でも若き日本代表選手たちの活躍が期待されます。
【日本代表 出場予定選手】
▼ボルダー
[男子U19]
佐々木 玲偉(ささき れい)/福島県山岳・スポーツクライミング連盟
長森 晴(ながもり はれる)/N高等学校
藤田 楓(ふじた かえで)/鳥取県山岳・スポーツクライミング協会
通谷 結太(かよたに ゆうた)/佐賀県山岳・スポーツクライミング連盟
[男子U17]
小山 楚嵐(こやま そらん)/三重県立上野高等学校
小西 充晃(こにし みつあき)/熊本県山岳・スポーツクライミング連盟
齋木 猛斗(さいき たけと)/四日市市立中部中学校
奥畑 成(おくはた なる)/奈良県山岳連盟
[女子U19]
山 真奈実(やま まなみ)/三重県山岳・スポーツクライミング連盟
山根 嘉穂(やまね かほ)/茨城県山岳連盟
山田 泉都(やまだ みつ)/長野県山岳協会
望月 萌叶(もちづき もか)/神奈川県山岳連盟
石黒 紗彩 ※1(いしくろ さあや)/東京都山岳連盟
[女子U17]
齋藤 紗里依(さいとう さりい)/栃木県山岳・スポーツクライミング連盟
松浦 朱希(まつうら あかね)/東京都山岳連盟
中村 まりん(なかむら まりん)/茨城県山岳連盟
狩野 凪(かりの なぎ)/浜松学芸高等学校
▼リード
[男子U19]
船木 陽(ふなき はる)/栃木県山岳・スポーツクライミング連盟
長森 晴(ながもり はれる)/N高等学校
西尾 洸音(にしお ひろと)/兵庫県山岳連盟
佐々木 玲偉(ささき れい)/福島県山岳・スポーツクライミング連盟
[男子U17]
齋木 猛斗(さいき たけと)/四日市市立中部中学校
奥畑 成(おくはた なる)/奈良県山岳連盟
古川 大智(ふるかわ だいち)/福井県山岳連盟
原 丈琉(はら たける)/大分県山岳連盟
[女子U19]
柿崎 咲羽(かきざき さわ)/東京都山岳連盟
山 真奈実(やま まなみ)/三重県山岳・スポーツクライミング連盟
望月 萌叶(もちづき もか)/神奈川県山岳連盟
的場 朱杜(まとば すず)/千葉県立国府台高等学校
[女子U17]
林 有沙 ※1(はやし ありさ)/石川県山岳・スポーツクライミング協会
堀内 優里(ほりうち ゆり)/静岡県山岳・スポーツクライミング連盟
村杉 汐里(むらすぎ しおり)/千葉県山岳スポーツクライミング協会
中村 まりん(なかむら まりん)/茨城県山岳連盟
齋藤 紗里依 ※2(さいとう さりい)/栃木県山岳・スポーツクライミング連盟
▼スピード
[男子U19]
大西 月華(おおにし つきか)/神奈川県山岳連盟
大石 覇(おおいし はく)/千葉県山岳・スポーツクライミング協会
上柿 銀大(うえがき ぎんた)/八戸学院大学
戸田 明稀(とだ めいき)/愛知県山岳スポーツクライミング連盟
[男子U17]
齋藤 蒼太(さいとう そうた)/千葉県山岳・スポーツクライミング協会
青木 智久(あおき ともひさ)/福岡県山岳・スポーツクライミング連盟
石田 観千(いしだ みゆき)/福岡県山岳・スポーツクライミング連盟
茶谷 悠成(ちゃたに ゆうせい)/千葉県山岳・スポーツクライミング協会
[女子U17]
西村 優杏(にしむら ゆあ)/千葉県山岳・スポーツクライミング協会
原 菜都美(はら なつみ)/千葉県山岳・スポーツクライミング協会
岡信 葵衣(おかのぶ あおい)/岡山県山岳・スポーツクライミング連盟
岡部 朱里(おかべ あかり)/千葉県山岳・スポーツクライミング協会
※左から氏名、ふりがな、所属先
※スピードは女子U19の派遣なし
※1:IFSCクライミングユースアジア選手権ジャムシェードプル2024優勝選手
※2:IFSCクライミングユースアジア選手権ジャムシェードプル2024優勝選手と、第11回ボルダーユース日本選手権倉吉大会(BYC2025)および第13回リードユース日本選手権多久大会(LYC2025)の国内選考大会において、ユース日本代表に選考された選手が重複したため、選考基準に基づき、当該種目より追加で選考された選手
IFSCクライミングアジアカップ
日程:8月29~31日 ※現地時間
開催地:カザフスタン・アルマトイ
種目:リード、スピード
開催地:カザフスタン・アルマトイ
種目:リード、スピード
IFSCクライミングアジアカップはシニアの選手も参加するアジア圏の国際大会です。8月にカザフスタンのアルマトイで行われるこの大会はリードとスピードで実施予定。今年3月には同じくアジアカップが香港で行われており、その際の実施種目はボルダーのみで日本勢は男女あわせて5つものメダルを手にしました。男子は通谷律選手、女子は山真奈実選手が頂点に立ちました。
アジアのクライミングレベルも決して低いわけではないため、シニアの選手でも代表に選ばれているが、出場機会十分に得られない選手もいるため、幅広い選手に国際経験を積む機会となる本大会へ派遣される選手には注目。特にスピード競技については、ホスト国のカザフスタンが非常に強いので、日本代表選手にとっては良い経験になります。今大会で日本勢はどのような結果を残すのか、注目です。
※日本代表出場予定選手は8月13日時点で未発表です